アプリ開発

ストアからアプリが削除?消された個人開発アプリとその理由を公開!

こんにちは。アプリ個人開発者の Saaay です。

自分はこれまで 100 タイトル近いアプリを公開してきましたが、時に、Google 先生からお叱りを受けることやストアからアプリを削除されてしまうことなど、危うい場面が幾度かありました。。

今回は、それらの経験を振り返り、これまでどんなアプリが、どんな理由で警告を受けたり制裁を受けたりしたのかを、実際の警告メールとともに紹介したいと思います。これからアプリを開発する人の反面教師になれれば幸いです。

事例1:[警告] コンテンツレーティングが合っていない

まずはコンテンツレーティング、つまり、アプリの内容がどの年齢層を対象にしているかを決める評価ですが、これが不適合との指摘を受けた 2014 年の事例を紹介します。この時は、強制的にレーティングを変更されました。以下がその報告メールの全文となります。

Google Play チームによる定期的な審査の結果、アプリ ツンデレ度診断―わたし、ツンデレかも!?(パッケージ ID com.lastprojects111.tsunderetest)の最低コンテンツ レベルが Low Maturity (2) に変更されましたのでお知らせいたします。

コンテンツ レベルの変更の理由: Google Play コンテンツ レーティング ポリシーへの違反

コンテンツ レーティングがこれ以上変更された場合は、違反しているそれ以外のアプリの削除を含め、管理上の措置をとらせていただく場合があります。

違反はすべて追跡されます。深刻な違反があった場合や、違反を繰り返した場合は、それがいかなる性質の違反であってもデベロッパー アカウントが停止され調査が行われます。また、関連する Google アカウントが停止される場合もあります。

Google Play ユーザーに正確なコンテンツ レーティング情報を提供できるよう、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

指摘を受けたのは、未だにストアで販売している『ツンデレ度診断』というアプリです。このアプリは今も昔も、卑猥な要素や暴力的な要素を含まないのですが、おそらく、広告に何か良からぬものが含まれていたせいで違反の対象と見なされたのではないか、と推測しています。それにしても、「アカウントの停止」と言及されると、身震いします……。

事例2:[警告] プライバシーポリシーがない

次に紹介するのは、2017年2月に指摘されたプライバシーポリシーの問題です。この時期に行われたデベロッパーポリシーの更新に伴い、広告やアナリティクスなどにより特定の権限が必要なアプリにはプライバシーポリシーの表示が必須となりました。以下がその指摘を受けた際のメール全文です。やや長いので、さらっと流し見てください。

お客様のアプリ マイペース診断(パッケージ名 net.testii.mypacetest)が、Google Play の個人情報や機密情報に関するユーザー データ ポリシーに違反していることが確認されました。

警告の詳細: Google Play では、ユーザーや端末に関する機密情報を要求する、または取り扱うアプリの場合、デベロッパーは有効なプライバシー ポリシーを提供する必要があります。当該のアプリは、個人情報または機密情報に関わる権限 (カメラ、マイク、アカウント、連絡先、スマートフォンなど) またはユーザー データを要求していますが、有効なプライバシー ポリシーが確認できませんでした。

必要な対応: [ストアの掲載情報] ページとアプリ内に有効なプライバシー ポリシーへのリンクを記載してください。詳しくは、こちらのヘルプセンター記事をご参照ください。

なお、機密情報に関わる権限やユーザー データに対するリクエストをアプリからすべて取り除かれた場合には、上記のご対応は必須ではございません。

また他にも公開している同様のアプリがある場合、すべてのアプリについて目立つ方法での開示の要件を満たしているかどうかご確認ください。

2017 年 3 月 15 日までにこの問題を解決いただくようお願いいたします。ご対応いただけない場合、Play ストアからの削除も含め、お客様のアプリの公開を制限する措置を取らせていただきます。恐れ入りますが、あらかじめご了承ください。Google Play のユーザー皆様にわかりやすく透明性の高いサービスを提供するため、ご協力いただけますと幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

先ほどの「アカウント停止」の内容に比べて、すごく柔らかい印象の文面です。もちろん、素直に従い、全アプリにプライバシーポリシーを用意しました。なお、現在のデベロッパーポリシーにおいて、プライバシーポリシーは、Google Play Console にリンクを記載するだけでなく、アプリ内にも開示する必要があります。広告などをなくしあらゆる権限を排除すれば不要にもなりますが、基本的には必須の項目と言えます。

事例3:[削除] イラストの露出度が高い Part1

次はアプリ自体が削除された事例です。『遊び人診断』というアプリなのですが、このアプリはメインキャラクターとしてやや露出度の高いキャラクターを用いていたため、指摘を受けました。

『遊び人診断』のプロモーション画像

Google 先生はいかなる谷間も見逃しません。以下のようなメールが届きました。

Metadata: “We don’t allow apps with… excessive, or inappropriate metadata, which include the app’s description, title, icon, screenshots, and promotional images.”

Please adjust your app’s description, title, icon, screenshots, and promotional images to make sure your app is policy compliant and eligible for promotion. We’ve indicated the flagged content in your app listing below.

App: 遊び人診断 (net.testii.asobinintest)

Flagged content: icon, screenshots, feature graphic

Issues:

Real-life or fantasy humans/creatures portrayed in clothing that provides excessively tight, or minimal coverage of breasts, buttocks, or genitalia

Real-life or fantasy humans/creatures portrayed in sexually suggestive poses

なぜ届くメールが日本語だったり英語だったりするのかも気になるところですが、ここで大切なのは、指摘されているのはメタデータに関する問題ということです。つまり、ストアで表示されるイメージ(アイコンやスクショ、プロモーション画像)に関する問題であり、アプリ内のコンテンツに対する指摘ではないということ。

アプリ内のコンテンツは、レーティングを高めることで、提供するユーザーを制限することができますが、一方、ストアの商品紹介の画像は、年齢を問わず、すべてのユーザーが目にすることが可能です。それゆえ、これらに関しては、より厳しく審査される模様です。

事例4:[削除] イラストの露出度が高い Part2

先の『遊び人診断』の指摘を受けたのは 2016 年のことです。それ以後、自分は露出度の高いキャラクターの使用を一切やめました。しかし……、2019 年1月、突如1つのアプリが同様の問題で削除されました。2014 年に公開以後、30 万 DL にいたるまで、一切問題なく公開されていた『RPG適職診断』というアプリです。その時の先生からのメール、および添付されていた画像は以下になります。

最近のレビューの結果、RPG適職診断 – 旅立つ前に己の役を見極めろ!Testiiの診断・心理テストシリーズ(net.testii.rpgtest)はGoogle Playから削除されました。

公開ステータス: 削除済み

お客様のアプリは、ポリシーに違反していると判断されたため、削除されました。ポリシーに準拠するアップデートをご送信いただくまで、このアプリはユーザーに配布、販売されませんのでご了承ください。

添付画像『RPG適職診断』

この、僅かな谷間……これがダメだと仰るのです。なるほど、確かに現実にこのような服装の人が歩いていたら、露出が高いと判断されるかもしれません……が、少年ジャンプの表紙だって、ゲームのパッケージだって、なんなら秋葉原を歩けば…………という感情が湧いてきます。でも、しっかり胸をロゴで隠してすぐに申請を出しました。そして、数時間後には販売が再開されました。

修正後画像『RPG適職診断』

事例5:[削除] 広告の表示方法が望ましくない

最後は自社広告に関するもので、上記と同じく、2019 年1月に指摘された問題です。アプリ内に自分のアプリの一覧ページへのリンクを設けていたのですが、おそらく、そのボタンが広告だとは判別しにくかったのが原因と思います。その時の Google 先生からのメール、および添付されていた画像は以下になります。

最近のレビューの結果、激ムズパズル クロスパネル(net.testii.crosspanel)はGoogle Playから削除されました。

公開ステータス: 削除済み

お客様のアプリは、ポリシーに違反していると判断されたため、削除されました。ポリシーに準拠するアップデートをご送信いただくまで、このアプリはユーザーに配布、販売されませんのでご了承ください。

添付画像『クロスパネル』

言いたいことはわかります。でも、診断アプリばかり出している自分にとって、数少ないパズルアプリです……削除まですることは……。そう思いながらも、これから対応予定です。今はほとんどダウンロードされなくなったアプリだったので、急がず焦らず、手が空き次第対応したいと思います。

Google 先生に怒られないようにするためには

以上が、これまで自分が Google 先生からいただいたお叱りや制裁でした。これらを省み、Google Play でアプリを公開する際に注意する点をまとめると、

  1. 広告を表示するなら、どんなにフィルタリングをしても露出の高いものが含まれる可能性は否めないので、レーティングをやや高めに設定しておく
  2. アイコンやスクショ、プロモーション画像をはじめとするストア表示画像では、露出の高いキャラクターを避ける
  3. とりあえず、プライバシーポリシーは用意する
  4. 自社広告と言えど、アイコンボタンだけではだめ。宣伝であることを明記する。

のようになります。なお、デベロッパーポリシーは日々更新されていくものなので、新しい規約が適用された際には随時対応していく必要があります。

(皆様が自分のようにアプリを消されることがないことを願って)

以上、お読みいただきありがとうございました。

 

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